<第2期 活動報告>【横浜をつなげる30人 Day5】〜ビジョンを描ききってファーストアクションをイメージする〜

オミクロン株拡大の最中ということもあり、今回は完全オンライン開催となった2022年2月9日開催のDay5。各チーム単位では、ミーティングや、Slackでの活発なコミュニケーションが行われている様子でしたが、1月に行ったオープンセッション以降、第2期メンバー全員が顔を合わせるのは久しぶりのこと。各チームのオープンセッションではどんな対話がなされたんだろう??とお互いのチームの動きにも関心を寄せあいながら、この日を迎えました。

また今回、Yahoo!アカデミア学⻑で武蔵野大学アントレプレナー学部長でもある伊藤羊一さんにスペシャルゲストとしてお越しいただき、各プロジェクトのショートピッチに対してアドバイスを頂きました。

チームを超えてオープンセッションの様子をシェア

チェックインを経て最初の時間は、所属チームを跨いだグループにて、各オープンセッションの様子や最近のチームの状況などをシェアしていきました。
「オープンセッションに参加してくれたゲストから、皆さん横浜が好きなんですね、すごく良い時間でしたねって言ってもらえてうれしかった。」
「子育てについては共通の課題と、地域や区によって異なる課題があるんだなぁと気づけたのが収穫だった。チームが更に結束する機会になった。」
というポジティブな声の一方、今後のプロジェクトについて
「ここからどんな活動をしていくのか、まだ方向性が見出せていない」
「プロジェクトを立ち上げるって言っても、稼ぐことが目的じゃない中で、どう続けていったらよいのか」等の声も挙がっていました。

あえて普段所属しているチームとは異なるメンバー同士で話し合うことで、自チームの現状を客観的に見る機会になったのと同時に、他チームの動きからヒントや視点を得る時間にもなったようです。

「敵は同調圧力!遠慮!忖度!」

その後は各チームに分かれてのグループディスカッションへ。今日はオープンセッションでのフィードバックを材料として、ビジョンステートメント、事業スキーム、事業フェーズ等、各チームの今後の行動計画を落とし込んでいく重要な位置づけの日です。

今日の会の冒頭に、ファシリテーターより、場の心得として「敵は同調圧力!遠慮!忖度!」というメッセージがありました。これは予定調和的なものを排除し、とことんまで個々人の想いや違和感を場に出して語り合うことが大事という運営側からのメッセージでもあります。「横浜をつなげる30人」の活動は、ガチガチの仕事で行っている位置づけではありません。かといって、趣味やサークルのような完全に楽しむということでの集まりでもありません。「横浜のために何かできないか?」という志で縁あって集まったメンバーが、お互いの視点や所属組織のリソース等を持ち寄ることで、どんなストーリーが紡ぎだされるのか。そこに前例や正解はないのです。

ビジョンステートメントは、なぜ自分たちはこの取り組みを始めようとしているのか?また、何をしようとしているのか?をいったん言葉に表したものです。まずはキーワードや大切にしたいことを1人1人が場に出していきます。

例えば、安心して子育てできるまち横浜を目指す「あんしんよこはま」チームは、

「自分が子供を産むときに、横浜に帰りたいと思える町にしたい。」
「オンラインイベントはもうおなかいっぱい、できれば、自分の足で歩いて現場を見るということを大切にしたい」

というような意見が上がっていました。

また、一人ひとりの「好き」や「得意」と重なるコミュニティについて考えている「IKIGAI」チームは、

「何をしたら生きがいが見つかるのかわからない、という人に、一歩踏み出す経験を。」
「何かをやらないと認められないというのではなく、ありのままの自分を認めてもらえるような社会にしたい」

等、1人1人がこのプロジェクトに込めたい思いや価値観が表出する時間になりました。

その後の事業スキーム・事業フェーズの検討では、プロジェクトに取り組むにあたってどんな主体を巻き込みたいか、自分達が提供できるリソースはないか、ビジョンの実現に向けてどういうステップを歩んでいきたいか、等が話し合われました。

例えばこちらは、「大人になることに希望をもつ子どもを増やすとともに、大人もワクワクする仕組みを作る」ことを目指しているHappy Mondayチームの事業スキームの検討内容です。このプロジェクトには4名のメンバーが関わっていますが、それぞれが持っているネットワークを出し合ったり、どんな形で誰を巻き込むとプロジェクトが進みそうか等が議論されていました。

舞岡公園の豊かな自然を次世代に残すことを考えている「ままMaioka」のチームは、周辺住民や、公園の管理を行うNPO法人等のステイクホルダーに対し、課題を抽出し合意形成を図ることを第1フェーズにやるべきこととして設定しました。

このように、各チームで時間を区切って集中的に議論することで、ビジョンから具体的なプロジェクトの進め方まで、かなり思考が整理され、チームメンバーの目線もそろってきたようです。

ビジョンに近づくための小さな第一歩「ファーストアクション」をイメージする

続いてチームの議論は、プロトタイプとなる「ファーストアクション」に移りました。上のスライドにあるように、ビジョンを体現しているといえるような企画にするために、どのような取り組みが良いのか、3月中の中間報告会の開催というのを一つの目処として意識した時に、どんな取り組みができるのか、を話し合っていきます。

こちらのスライドは、1人ひとりの子どもの可能性をどう最大化できるかを考える「子どもの可能性Lab」チームのブレスト内容です。短い時間で、たくさんのアイデアを考え、後で吟味するという形でチームにとっての最適なファーストアクションを絞り込んでいきました。

ここまでメンバーの集中力は途切れることはなく、DAY5のオープニングから気づけば約4時間が経過しました。それぞれのメンバーの表情からも、充実した議論が繰り広げられたことを感じ取ることができました。

DAY5の最後に、満を持して伊藤羊一さんが登場!

ここで、本日のスペシャルゲスト伊藤羊一さんが登場してくださいました。横浜をつなげる30人参加メンバーのなかにも、「YOXOイノベーションスクール」を通じて、以前にも羊一さんから薫陶を受けたメンバーが多数含まれており、羊一さんの登場でオンライン画面からも場の温度がぐっと高まるのを感じ取ることができました。各チーム、今日の議論を踏まえて数分間のピッチを行い、羊一さんからフィードバックコメントを頂く形で進行していきます。

横浜の魅力を深堀している「Why Yokohama」チームへのフィードバックには、自他認める横浜好きの羊一さんも熱が入り、第一声は「マジで応援したい!」とのこと。メンバーは、かつての横浜に比べて最近の横浜は他都市と比べて尖っている要素が少ないのでは?との問題意識をもって発表していたのですが、羊一さんからは「地元の人が気づいていない横浜の魅力はいっぱいある」「Z世代にとっては東京のギラギラした感じよりも、横浜のほのぼのした雰囲気の方がフィットするのでは?」「地方創生の様々なプロジェクトで行われているように、他地域の人を呼び込んで取り組むことで、メタ認知が働き、良い気付きが得られるのでは?」といった、コメントやアドバイスがありました。他のチームのアドバイスにも羊一さんからのポジティブなメッセージがあふれており、全てのチームが、これからいったんは3月に開催される中間発表会を目指して進んでいこうという想いを強くする時間になりました。

これまで拡散していた議論がDAY5で収束して、またぐっと前進した感のある横浜をつなげる30人 第2期の各チーム。いよいよ次回、2022年3月23日に、中間報告会が開催されます。どのような発表が繰り広げられるのか、引き続き注目していきます。

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